先日、旧室谷邸の解体現場を訪れた際は、私の他にもカメラを手に撮影に来る人、解体を惜しんで見に来る人などをちらほら見かけました。ただ、個人邸宅の解体ということもあって旧阪急梅田駅コンコースの時ほどではありませんでした。
そもそもこの手の歴史建築の保存、および解体問題は、どんなに立派な名建築であっても補修費用が捻出できずに解体に至ってしまうケースが多いように思います。また、個人邸宅になると後継者問題は避けてはとおれません。そして、耐震性の問題。しかし今回の場合「倒壊の危険性があるから解体する」はどうも解体する側の言い訳に使われている気がしてなりません。

ところで神戸といえば、レトロ建築が多いことで知られ、それを「売り」にしている代表例が北野異人館街でしょう。
旧室谷邸解体現場にたまたま居合わせていたおばちゃんがこう言っていました。

「北野は観光化してるからあんまり好きじゃない」

これ、気持ちとしてわからなくもないのです。ただ、建築保存の現実として、利用活用する術とお金がなきゃどうしうようもないことを忘れてはなりません。神戸北野の洋館群は、ある意味観光化できたからこそ生き残れたとも言えるでしょう。

というわけで、今回は観光化することによって生き残れた歴史建築のお話。

北野界隈はもともと好きでよく訪れるのですが、私が特に好きなのは北野工房のまちです。
北野工房のまち

これは歴史ある神戸市立北野小学校の旧校舎を改装し、ショッピング施設となったもの。
北野工房のまち

北野工房のまち
北野工房のまち

1階は神戸の洋菓子やコーヒー店など。
ここで必ず買うのはゴンチャロフの生チョコレート♪
北野工房のまち

2階は紙すき工房、や和ろうそく、ガラス工芸品など雑貨を扱っていて体験型工房もあり、おしゃれな神戸らしいスポットです。
北野工房のまち

もと小学校の施設を利用したこともあってこのように小学校の机と椅子が休憩室にあり、北野小学校の歴史展示もあります。
北野工房のまち

3階の元講堂はイベントなどに活用されていて、一昨年だったか神戸ジャズストリートで「スウィングガールズ」のモデルとなった高校のジャズ演奏などが楽しめました。
北野工房のまち

北野工房のまち

北野工房のまち

北野工房のまち

もと小学校の校舎を活用したといえば、京都国際マンガミュージアムもそうですが、より多くの歴史建築がこのように活かされて欲しいものだと思います。
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