12月8日(土)、「手塚治虫ファン大会2007」に行ってきました!昨年に続いてのファン大会。しばらく手塚マンガとかけはなれた生活を送っていたので、ホンマに久々に吸う手塚な空気(笑)。全然手塚マンガの復習もできないまま新幹線に飛び乗り東京へ。前回と同じく12時にFC会員の如月堂さん、星子英雄さんと待ち合わせをしました。科学技術間館地下入り口への階段には既に長蛇の列。並んで待っている間にたくさんの手塚ファンの友人知人と再会を喜びました。
科学技術館

スペシャルトークショー『手塚アニメについて語る』
石上三登志氏(映画評論家)×鈴木伸一氏(杉並アニメーションミュージアム館長)×小林準治氏(手塚プロダクションアニメーター)


石上三登志さんは『手塚治虫の奇妙な世界』の著者で『新宝島』以来の手塚ファン。「ラーメンの小池さん」のモデルで有名な鈴木伸一さんはトキワ荘メンバーだった方です。藤子不二雄さん赤塚不二夫さん石森章太郎さんなどで作ったアニメスタジオ「スタジオ・ゼロ」のエピソードを話されました。そして、長年幻の手塚アニメとなっていた「鉄腕アトム」「ミドロが沼の巻」を上映。

そして、今回の手塚ファン大会で一番楽しみにしていたのが、小林準治さんの出演でした。虫プロ時代からかれこれ30年以上手塚アニメにかかわってきた小林さん。なかでも印象深い作品が実験アニメ「ジャンピング」(1984年)です。

一人の少女がジャンプし続け、そのジャンプはどんどん高く遠くへ。街を超え、海を越え、ついには戦争中の国へ…。しかし、ジャンプし続ける少女の目線のみで描かれるこのアニメに主人公の姿は一切登場しないという一人称の実験アニメーション。この作品を作るきっかけとなったのは、前作「火の鳥2772」で小林さんが描かれた長い背景動画シーン(ゴドーとオルガが未来都市に向かって走っていく場面)を手塚先生が気に入られたことだったといいます。主人公が見えない背景動画のみのアニメ。手塚先生が描いた絵コンテをもとに、小林さんが一人で絵を描かれました。7千枚近く描いたそうですが、その動きを見て手塚先生は「動きが緩慢だ」と絵を間引かれたそうです。(煙突の煙の動きが硬いのはそのため)最終的に4千枚程まで絞られ完成しました。

小林さんのトークとともに「ジャンピング」が上映されました。ジャンプの瞬間、人間やカラスや虫などいろんな動植物が一瞬見え、その中に落ちたクマのぬいぐるみも。これは「ある街角の物語」のクマなんだそうで、そんな細かいこだわりが、小林さんらしいなと感じました。

その小林さんの新作。この度会場で披露されたのが、16秒のアニメ『新宝島』です。ピート少年が車が疾走するオープニングシーンをなんと小林さん一人でアニメ化されました!たった16秒とはいえ、1秒24枚のフルアニメーション。小林さんは今でも手描きのアニメに強いこだわりを持っていらして、仕事の合間にこつこつ筆ペンで描きためた絵は約400枚にものぼるそうです。

「手塚先生の『新宝島』ってトキワ荘メンバーがあれを見て動いていると思ったんだよね。だけど、実際に動いているのを誰も見たことがないんだ」

「私たちの体験した『新宝島』が動いている」と石上さん。

モノクロで音もないけれど、その温かいペンタッチはまさに原作の『新宝島』そのものでした!是非続きが見たいです!

(【その2】へ続く)



 
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