勘当息子

マイミクの手塚ファン・アレンさんとGAKUさんと一緒に宝塚へ。目的は宝塚ソリオホールで上演される新作狂言「勘当息子」。『ブラック・ジャック』第164話「勘当息子」をなんと狂言でやる!というもの。アレンさんが静岡からこの狂言観賞のために来宝する、というのでご一緒することにしました。

ブラック・ジャック 第164話「勘当息子」

電車が止まり立ち往生するブラックジャック。駅長(クッター)は当分動かないという。ある民宿に泊ることにしたが、そこのおばあさんは何年ぶりかに息子達が帰ってくるといっている。しかし、待てど暮らせど息子達は帰ってこない。そんな中電報が二通来、一郎と二郎が帰ってこれないと連絡してくる。さらに三郎からも電話で帰ってこれない旨知らせてくる。ブラックジャックと二人で自棄酒をしている中、玄関のベルが鳴る。四郎だった。しかし、四郎は昔ぐれて勘当された身だった。ブラックジャックの進言もあり家の中に入れるおばあさん。

父親(ヒゲオヤジ)の遺影に話し掛ける四郎。そうするとおばあさんが倒れてしまう。実は四郎は医者の卵であり、母親を治療するために医者になったのだという。彼の見立ては間違っており、ブラックジャックがただで手術を請け負う。


というのが原作のあらすじ。
「手塚治虫のすべて」より転載)

で、これが狂言版になるとどうなるか。



「これは諸国を巡る旅の医師でござる。私は医術にかけては世情で並ぶものがないとあって黒医師と呼ばれておりまする」(爆)

と登場したB・Jのいでたちはこんな感じ。(アレンさん画)
黒医師

衣装は黒かったーっ!でももちろん黒マントにツギ顔、半分白髪ではなく、黒っぽい着物と袴に傘。その傘と着物には白い雪が降り積もっているという衣装の凝り様。

人家を見つけ老婆に泊めてもらったB・J…いや黒医師。老婆は、で出世した三人の息子が、自分の長寿の祝いのために帰郷すると喜びながら話す。そこへ三人の息子より電報ではなく、文(ふみ)が到着。
太郎からの文
「解散総選挙で大事な時にて今は帰ることができず」
次郎からの文
「世界金融恐慌にて銀行が忙しい」
三郎からの文
「裁判員に指名された」

三人とも帰ってこれないことに落胆する老婆。
そこへ勘当したはずの息子・四郎が帰宅。怒る老婆をB・Jがなだめ、家に入れたところで持病で倒れる老婆。

…とここで原作では二人で母の手術をし、四郎はB・Jの腕に目を見張るのですが、やっぱり狂言で手術ってわけにはいかなかったー(笑)。四郎が飲ませた薬では母はよくならず、黒医師が飲ませた薬で母は助かる、という展開に。そやけど薬をちゃんぽんしたらマズいやろ~!

最後に四郎が言った台詞
「もしやこなたは世情で評判の黒医師様ではござらぬか」
母が助かったお礼をと言う四郎に、義理堅い人間で一宿一飯の恩だからと断る黒医師。
わーっ!これじゃあ、B・Jがただのいい人やん!

笑いどころも手塚ファンとしてのツッコミどころ満載で予想していた以上にはるかに楽しめました。手塚漫画はもともと演劇に向いているものが多いと思いますが、狂言化は初の試み。こんな展開の仕方があったのね、と目から鱗でした。

狂言鑑賞の後は手塚治虫記念館へ。アニメ工房でアレンさんが狂言版B・J黒医師のアニメを描いてくださったのでデジカメで撮った写真をGIFアニメ加工して載せます。いや~よく描けてる!まさにこんな感じでした(^^)

サファイア イルミネーション

ヒョウタンツギイルミネーション

記念館前のサファイアとヒョウタンツギのイルミネーション。
ヒョウタンツギは立体で裏側にまでちゃんとツギがあたっています!
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