延命湯コンサート終了!
ご参加の皆様、そして出演下さったアーティストの皆様、本当にありがとうございました!!
下記は夫の日記よりレポートを転載します。




13日(土)、豊中の銭湯「延命湯」まで出かけた。
湯をつかいにではない。わざわざ豊中まで湯をつかいに行ったら、帰りに湯ざめしてしゃあない。
ではなくて、嫁さんと、豊中の音楽関係の方がスクラムを組んで打ったイベント「手塚治虫没後21年トーク&コンサート」を観に(聴きに)行ったのだ。
その会場が、ホールでもなければライブハウスでもなく、銭湯だったわけ。

銭湯でコンサート・・・最初はどんなもんかイメージが湧かなかった。
複雑怪奇な豊中の奥の院、迷子になりそうな下町の中に、延命湯は鎮座していた。

延命湯コンサート

年季の入った下足箱にシューズを入れ、木札を抜き、入湯料ならぬライブチャージ500円を払い、男湯の脱衣場へ。
そこが会場。
因みに女湯の脱衣場は、出演アーティストの楽屋として使用。だから浦メは覗かなかった。
アホ!

既に先客が十数名、座布団敷いて思い思いに座っていた。
シートなどない。各自座布団持参なのだ。
実にアットホームなコンサートだ。

風呂場の真ん前にはキーボードとスタンドマイク。客席とムチャクチャ近いがな。
後方には「カフェコーナー」として缶ビール、牛乳瓶、コーヒー牛乳瓶、フルーツ牛乳瓶などが並んだ70年代テイスト満天の冷蔵庫が。
アットホームにも程があるぜ!

やがて「おかみさ~ん、時間ですよ~」という堺マチャアキの掛け声と共に(嘘)、コンサート開会。
嫁さんがMC。少し緊張しとるがな。

安斎レオさん所有フィギュア

一発目は、アニソン専門にライブ活動をしているグループでボーカルを担当している、せろりあんさんが、本日はピンで手塚メドレーを歌われた。
リボンの騎士、ミクロイドS、海のトリトン、ワンサくんを披露。

せろりあんさん

続いて、知る人ぞ知る玩具プロデューサーにして食玩ブームの火付け役・安斎レオ氏による、手塚治虫トークショー。
実は浦メは、この日の演目の中で、安斎氏のトークが一番楽しかった。

安斎レオさん1

アニメ「海のトリトン」が大好きで、手塚先生が作った作品と信じて疑わなかったり、今のようにヤフオクもまんだらけもなかったもんだから、アッチコッチの古本屋を訪ね歩いて手塚漫画を渉猟したりした、少年の日々・・・。
わかるなぁ!かつて浦メもそうだったもんなぁ。

手塚アニメでトリトンが一番好きと仰った時には、思わず安斎氏に駆け寄って頬ずりしたくなったよ。
ほんのひとかけらの理性が、それを押しとどめたけど。

1974年、梅田・阪急デパートでジャリ相手に行われた「手塚先生と絵を描こう」イベントのエピソードには腹かかえて笑った。

ジャリの中でたった一人、学生の安斎氏が参加し、豪快に浮きまくっていた事。
これは1975年NHK「ワン・ツー・ジャンプ!」に紙芝居のお爺さん役で出演した怪優・殿山泰司に匹敵する浮きっぷりであろう。

“手塚先生に質問”のコーナーでは、最前列で真っ先にハイッと手を挙げるも、手塚先生からも「ややこしい人とちゃうんか」と思われたのであろう、延々と無視され続けた事。

漸く最後の方で、手塚先生も気の毒になったのか当ててもらい、当時発売されていた(恐らく)日本最初のアニメ専門誌『季刊ファントーシュ』に掲載された手塚先生インタビューの「今度、<ある森の伝説>というアニメを作ろうと思っている」とのコメントに胸躍らせて、ジャリに取り囲まれた環境下で「先生、<ある森の伝説>はいつ出来上がるんですか?」と堂々と質問した事。

安斎レオさん4

先生は苦笑いされながら、「あれを作るにはお金が3,000万ほどかかるんだよ」と仰られた事、etc.(虫プロ倒産の翌年だものなあ^^;)

更には垂涎モノのお宝が次々と披露され、浦メは口あんぐり。
場内のアチコチから羨望のドヨメキ。

安斎レオさん6

即ち、
1974年にブラック・ジャックとサインを描いてもらったTシャツの現物(未着用)、松本零士のサイン色紙数種、水島新司のサイン(イラストは、ドカベンではなく水原勇気ってとこにニヤリとさせられたぜ)、サインをしない主義の横山光輝が特別にサインした三国志色紙、水木しげるのサイン、森次晃嗣(モロボシダン)のセブンイラスト+サイン、例の『季刊ファントーシュ』現物などなど。

ヒョエ~。

安斎レオさん7

安斎レオさん2

安斎レオさん3

安斎レオさん9

安斎レオさん11

安斎レオさん8

安斎レオさん12

安斎レオさん14

安斎レオさん13

万雷の拍手のうちに、トークショーは終了。

手塚FC京都ピンバッジ

続いて笑顔の実に可愛い純朴少女・のっちさんのライブ。
足を組んで、アコギを奏でながらのスタイルは、イルカかはたまた村治沙織か。
なによりニコニコッとした笑顔がベリーグーであった。なんとなく、銭湯に合ってるなぁ。

のっちさん

のっちさん2

そしてトリはプロシンガーソングライター・芽亜利・Jさんのライブ。

さすがプロだけあって、「リボンのマーチ」ではお客も歌に参加させるなど、ツカミはOKだ。
歌唱力もバツグン。

芽亜利・Jさん1

芽亜利・Jさん2

なんでも神奈川県から今日の銭湯コンサートに来てくれて、冒頭に書いた、嫁さんとタッグを組んで下さった音楽関係の方が、それでは商売にならんからと、夜に中津のライブハウスでのギグを入れられたんだとか。
ありがたい話だ。

宇治茶さんライブペイント

トリのライブが終わった頃、本日ステージのあいだ中、ずっと脱衣場向こうの風呂場で、ライブペイントのパフォーマンスを行ってくれた、嵯峨芸術大学の宇治茶さんの「手塚先生肖像画」が完成。

これまた場内オオーッとどよめき、拍手喝采。
真っ白なカンバスの状態から、たった2時間で見事な肖像画が出来上がった。

これがまた実にいい笑顔で「手塚先生が降臨したんじゃないか」なんて声も。
まさに「神、降臨」だ。

宇治茶さんライブペイント2

大トリは、出演アーティストや宇治茶さんも加わって、全員で「鉄腕アトム」の大合唱。
これは、紅白における蛍の光みたいなもんだ。
やっぱりこういう時にはアトムだ。定番ではあるが、気持ちいい。



本日の動員は、およそ50名。狭い脱衣場内が芋の子を洗うが如き状態。
浦メの知己の人で言うと、大阪からは、嫁さんの街歩き繋がりのお友達G氏やS氏、高校時代の友人Kちゃん夫妻、十代の手塚FC会員で、去年のファンクラブ大会では夜行バスで単身、大東京に乗り込んだ行動派Tちゃん、マイミクのいかぼんさんが足を運んで下さった。
名古屋からはマイミクにしてマンガマニア・ヘリトンボさんが駆けつけて下さった。

それ以外では、なんとはるばる神奈川から参加なすった人もいた。
芽亜利・Jさんの大ファンだとか。


みんな笑顔で銭湯をあとにする。
「ババンバ バンバンバン♪」と、全員集合のエンディングテーマでも流せば良かったな。
「歯ぁ磨いたか?」「宿題したか?」と帰りゆく人々に声かけるのだ。
「風呂入ったか?」とは聞かない。だって延命湯さんは、今日は銭湯の営業はお休みだから。「あした風呂行けよ」と声をかけよう。

しかし本日は、ライブの後の昂揚感がほんのりと残る、いいイベントであった。
どんな感情であっても、感情を持つ事は、常に、絶対に、正しいのだ。(平岡正明)


スタッフゆえに後処理をせにゃならん嫁さんを待ち、銭湯を出た頃には「洗い、髪が、芯まで冷え」はしなかった。
夕方に近づいて寒くなってきたが、「赤い、手ぬぐい、マフラーにし」なかった。
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