12月18日、渋谷シダックスホールで開催された「手塚ファン大会2010」に行ってきました。
夫の日記よりレポート転載します。




年に一度のお楽しみ「手塚治虫ファン大会」に参加すべく江戸に下向。大会だけでなく、終わった後には気の合うFC会員同士で飲むので、「年に一度のお楽しみ」なのである。

富士山1

富士山2

富士山3

行きの新幹線の車窓から、見事な富士山が見えた。今まで仕事・プライベート問わず何度も東京には行ってんのに、富士山を意識したことがなかったな。というか三島を通過するあたりではいつも爆睡してたからな。『陽だまりの樹』におけるハリス領事と同じく「ファンタスティック・・・」と息を飲んでしまったぜ。これは今日のファン大会はいい事ありそうだな。

シダックスホール

品川で下車、山手線に乗り換えて渋谷へ。昨年と同じく、会場である渋谷シダックスホールのトイメンにあるラーメン屋でそそくさと昼飯を済ませ、会場にイン。時間ギリギリだったので席はだいぶ後ろの方だった。嫁さんは「レオの耳」を装着。バニーガールならぬライオンガールだ。

手塚ファン大会アトム&レオ

場内には、ライオンズのユニフォームを着たレオの着ぐるみが、無言で愛想を振りまいていた。浦メは着ぐるみレオを間近で見るのはこれが初めて。なんだか快傑ライオン丸みたいだ。本当はアトムが来る筈だったのが急遽レオになったようだ。どっかで事件でも起きて、アトムはヒゲオヤジと一緒にそっちに向かったのだろう。どうせならピープロからマグマ大使の着ぐるみでも借りてきたらウケたろうな。さすがにもう残ってへんか。

やがて開幕。いつもの通り、主催者挨拶でスタート。松谷社長が、例の「青少年健全育成のためのマンガ規制都条例」に触れたのには驚いた。
「手塚先生が生きていたらどう言ってたろうか」
まったくその通りだ。
続けて社長が披露したエピソードにも感動した。
手塚先生のマンガが学校図書館に置かれるようになったと聞き、手塚先生は「そうだとしたら、手塚治虫も地に堕ちたものだ」と仰ったという今まで。大人のためでなく、子どもに喜んでもらうために、子どもの目線で描いてきたのだ。それが大人に感心されるようではダメだ、と。なんというクリエイター精神。

続いては、スペシャルトークショーと銘打って手塚るみ子さんと赤塚りえ子さん、編集者・三田格さんが『ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘』制作秘話を披露。
ポンポンポン、ポポンポンポン♪と、懐かしい「天才バカボン」のオープニングテーマが流れ、赤塚りえ子さんが登場。相変わらずの美しい黒髪と少しはにかんだ笑顔が、バカボンのオープニングに妙にマッチしていたように、浦メには思えた。

以前、宝塚の記念館で炸裂したような伏字だらけのトークがここでも大爆発するのかと思いきや、るみ子さんもりえ子さんも相当話を抑えていた。やはり、目の前にお母様(悦子夫人)がいらっしゃったからか?それでも、るみ子さんが赤塚不二夫をインタビューした時にホテルに誘われた話は披露されてたけどね。
あと、数寄屋橋の文壇BARに赤塚不二夫と手塚先生のボトルが眠っていて、それを出されたお二人が感極まってワンワン泣いたというエピソードが心温もって良かった。

次は「蔵出し上映」。なんとなんと!幻のパイロットフィルム「魔神ガロン」「ノーマン」「ガムガムパンチ」が上映されたのだ!これはクリビツテンギョウだった。前から見たい見たいとは言っていたが、いや~ホンマに目にする事ができるとわ!

「ガロン」は、ただ単にガロンがガロ~ンガロ~ンと鳴きながら街を破壊するだけのものだったが、60年代特撮のテイスト満点で嬉しい事このうえなし。ビルや高速道路も結構ディテール細かく造形されていて(ジャノメミシンの看板が屋上についてるビルまであった)、それが破壊される興奮が味わえた。CGよりも、精巧なミニチュアが壊される方が、浦メは好きだな。
「ノーマン」は昔、雑誌『ランデブー』で誌上掲載されたのを見て以来。まさか動いて声を出すノーマンが見れるとわな。中条タク君が可愛らしい。
「ガムガム」も可愛らしかった。なんといってもちびっこ兄妹が魔法のガムでロケットを作って、それで宇宙へ飛び出すという発想だ。兄妹は宇宙空間に達したロケットの中で普段着のまま歩き回っている。おいおい、重力加速度Gはどうした?なんて無粋なツッコミをついつい入れたくなってしまったよ。

そして思ったのは、これらがパイロットだけで終わらず本放送されてたら、今頃どうであっただろうか?という事。恐らく世間的にはどうもなっていないだろう。「ガロン」も、恐らくは「魔神バンダー」並みに特撮ファンからも忘れ去られがちなマイナー特撮となっていただろうし、「ノーマン」も「ガムガム」も、そういやかつてそんなアニメもあったな的扱いになったかもしれない。だが、少なくとも浦メにとっては忘れ得ぬ手塚番組となっていたハズだ。そう思うと、残念至極である。そう思うと、残念至極である。…とまあ、嬉しさと残念無念さが入り混じった蔵出し上映であった。

休憩を挿んで中盤はウクレレによる手塚ソングの演奏。ウクレレといえば高木ブーだが、ステージにはハワイアンなムームーを纏った松田ようこさんという女性が立たれた。急に寒くなった今日此の頃にあって、この季節感の無さよ。でもウクレレだもんな。プレイされたのはアトム、リボンの騎士、One Love、White Xmasの4曲。
アトムは、なんとなくマカロニウェスタン調。リボンは、「JAZZ風で」と最初に仰ったので浦メはオッと期待した。そして確かにジャジーだった。昔、民放のアニソン特番で司会の林家正蔵が「手塚アニメソングで一番JAZZなのはリボンの騎士」と言ってて、浦メは「いやそれよりもW3の方がズージャっぽいだろう」とブラウン管に向かってツッコンダものだが、こうして聴いてみると、正蔵が言うようにJAZZが合ってるような気がしてきた。3番目のOne Loveはレゲエ調。そして最後はWhite Xmasでしっとりと〆た。ファン大会での生演奏は初めてだったので、浦メは大変嬉しく、満足した。
昔、ミクシイ日記でも書いたけど、先述のトリトンかて劇伴はJAZZピアニスト・鈴木コルゲン宏昌だ。もしも来年もファン大会をやるのであれば、手塚ソングをズージャでたっぷりと聴かせてもらいてえ。

中盤のラストを飾ったのは、「手塚プロダクションへの直撃質問!」コーナー。清水局長と森室長、若きアニメーター山田桃子嬢が壇上に並び、どんな質問でもお答えするというものだが、ファンクラブ会員は皆さん奥ゆかしいもので、なかなか手が挙がらない。挙がっても、至極真面目なというか真っ当な質問ばかりだ。かく言う私も「新座のスタジオ完成直前のインタビューで手塚先生は、なんか出てきそうな“汗かき部屋”があって、汗をかくためだけの部屋と仰っていたが、今でも汗をかくためだけに使っているのか、お化けは出てくるのか?」なんて事を聞こうかと思ったのだが、根がヘタレなもんやさかい、結局よう手を挙げんかった。よう挙手はできんかったが、壇上の若きアニメーター・山田桃子嬢はええ味わいのキャラであった事を特筆しておこう。笑顔がよろしい。

そやそや、この舞台で、清水局長はこんな事を言うてはった。
「“手塚を楽しむ、1・2・3”を、カンパニーポリシーにしていく」と。
つまり、先ずファンの皆さんに手塚ワールドを楽しんでもらう。次いで手塚キャラで販促展開されるクライアント様に手塚ワールドを楽しんでもらう。そして手塚プロ自身も、手塚ワールドを楽しむ、という事である。
その言や好し。

二度目の休憩を挿んで、ラストは来年ロードショーの「手塚治虫のブッダ~赤い砂漠よ!美しく」の予告編とパイロットフィルム上映。
東映プロデューサー富永理生子女史の挨拶と解説付き。

いよいよブッダがアニメになるか。
いよいよブッダがアニメになるか。 さてはてどうなる事やら。 一応、前売り¥1,300-が本日のみのご奉仕¥1,000-だったので二人分購入。 シッダールタの成長とチャプラの物語を並列して描くらしいので、そこは楽しみではある。
富永女史の口から、「ジャータカ物語」とか「出家・苦行・成道・入滅」なんて言葉が飛び出して、「おっ、この人は勉強してはるな」と感心した。ジャータカなんて久しぶりに耳にしたぜ。
因みに中村光の『聖☆お兄さん』人気に便乗しての企画ではないらしい。勿論、阿修羅人気に便乗して、でもないらしい。

ところでこの「ブッダ」、主題歌はX-JAPANだという。チッ、またしても今風のバンドかよ。
お釈迦様を扱うんだから、各宗派連合で合唱団でも作って般若心経を大合唱するとか、連載誌が潮出版だったんだから南無妙法蓮華経とお題目の連呼にするとか、オン○○○○ソワカ~!てな具合に真言を大合唱するとかすりゃいいんだ。
あ、それだったら客は入らんか。

最後は、古徳局長の〆の挨拶と恒例・アトムの大合唱で幕。
アッという間の4時間ちょっとであった。
今回は、ファン大会検討委員会の皆さんの発案で大会の前半部分をニコニコ動画で生中継し、なんと視聴者が2万人を突破したという。恐るべしニコ動だが、言うなれば全国2万人に手塚治虫を愛する老若男女が東京の一画に集まって楽しんでいるという事をアッピールできたわけだ。やっぱり、なんだかんだ言っても、全国津々浦々のファン達が全員じゃないけど一度に集まって手塚先生に思いを致す場があるというのは、実にいい。

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