旧聞になりますが、夫の日記より転載。

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6月24日、嫁さんに誘われ、奈良県立美術館へ。
嫁さんが好きな藤城清治の影絵展覧会を鑑賞。

藤城清治は、浦メはこれで3回目だ。
初回は新婚旅行で昇仙峡美術館に立ち寄った時。
2回目は去年、藤城清治のアトリエに乗り込んだ時。

だから本日の展覧会は、概ね既知の作品ばかりであったが、それでもあの、光と影が織りなすファンタジーには溜め息が出る。
色紙大の小作品にノスタルジーを味わい、壁一面に迫るような大作には、その壮大さに息をするのを忘れ、危うく窒息しかける。

そして藤城は御年八十八。
米寿にして尚、旺盛な製作意欲。「日本に藤城清治がいる」という事は幸せな事だな、と改めて感じ入ったぜ。

到着したのが16時過ぎだったので、閉館の17時まで余り時間がなく、駆け足での鑑賞だったが、堪能させてもらった。

そういえばウィキペディアで確認したが、浦メのトラウマ・パルナス製菓のCMも、やはり藤城清治の影絵であった。
昇仙峡で初めて見た時、「こ、このタッチは・・・パ、パルナス!」と直感したのだが、館内に掲示された彼のプロフィールにはパルナスのパの字もなく、「おかしいなぁ、藤城作品だと思うんだがなぁ」と長らく疑問であった。
関西ローカルケーキ屋さんのローカルCMだから、漏れたんだろうか?

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美術館を辞して、まだ晩飯には早いんでブラブラと鹿公園を散策。
当たり前だが、鹿が仰山たむろしてはった。みなさん無心に草をムシャムシャ食んではる。
この鹿たちは、進学イベントの動員も売り上げも心配せずに鹿としての一生を恙無く終えるんだろうなぁと、バカな事を考えてしまった。

それはいいんだが、同じく鹿を見に来てた人がその辺に置いてたバッグの中身を、鹿がいきなり物色しだしたではないか!
奥さん、盗っ人ですぜ!・・・いや人ではないから盗っ鹿(ぬすっか)ですぜ!

鹿は、悠然と藤城清治展の館内案内パンフレを銜え上げると、ムシャムシャ食べだした。
白ヤギさんと黒ヤギさんが、お互いのレターを未開封のまま食べちまって結局何が書かれていたのか真相は藪の中という、外務省機密漏洩事件ばりの証拠隠匿を歌った有名な童謡があるが、こうしてみると鹿もヤギも一緒なのだな、としみじみ感心した。

それにしても、ついさっきまで感動してた藤城清治展のパンフが鹿に貪り食われるとわ・・・!!世の無常を感じずにはおられんぜ。
だけど印刷インクの乗った再生紙(多分)ってのは、美味いのか!?

傍で小さな女の子がワアワア泣き叫んでいた。
そりゃそうだわな、いきなり鹿がお母さんのバッグの中身をムシャムシャやりだしたんや。ショックだわな。
浦メもガキの時分、オヤジ・弟と一緒にひらかたパークに行った時、ミッキーマウスとドナルドダックの着ぐるみに無言で愛想を振り撒かれて、ギャアギャア泣いた記憶がある。
それがトラウマになって、浦メは今でも齧歯類と家鴨と米帝資本主義が苦手だ(アホ!)

女児よ、鹿さんがトラウマになったろうが、挫けるんじゃないぞよ。
大人になったら篠山あたりでヌル燗片手に鹿刺しでも食ってみたまえ。美味いゾ♪

鹿たちは人間慣れしてるだけに大人しく、浦メは小学校の修学旅行で奈良に行って以来、鹿の背中を撫でまくり、角を触りまくってやった。

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さてとそろそろディナーと洒落込むか、と菊水亭から駅の方に坂道を下ってると、彼方から賑やかなお囃子が。
なんじゃ祭りか?と思いきや、沖縄問題のデモだった。

人力車のチャンニイが「どぉこへ行かはるんですか~♪」と大仰な手振りで「営業」してきたんで、「これからデモに参加するんだ」と躱す。
嫁さんは大笑い。
我ながら、なんで咄嗟にこういう事を言ってまうんやろなぁ・・・。

奈良町まで足を伸ばし、たまたま目に入った「あるるかん」という洋食屋に入り、ハンバーグコースとステーキディナーコースを食す。
まったくの飛び込みだったが正解だった。美味い!

店内に柱時計が掛かっていて、ボーンボーンと時を告げるのも、古都・奈良の風情とは違った“悠久”を感じ、遠い目になったわい。

さ~てと、明日からまた労働の喜びを味わうか♪
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