辻真先氏

4月21日、手塚治虫記念館まで嫁さんとトークショーを聴きに行った。トークの主役は辻真先氏。有名なアニメ・特撮の脚本家にして推理作家だ。

ご本人は御年81。ご高齢にも関わらずカクシャクとされており、非常にしっかりお話しされていた。アトム、リボンの騎士、ジャングル大帝を筆頭に、一休さん、宇宙少年ソラン、海のトリトン、おんぶオバケ、さるとびエッちゃん、ジェッタ―マルス、スーパージェッタ―、空飛ぶゆうれい船、魔女っ子メグちゃん、ミクロイドS、勇者ライディーン、5年3組魔法組、宇宙猿人ゴリ、バンパイヤ、バトルホーク・・・などなど、浦メが見知っている、あるいはガキの時分に夢中にさせられた、思い出すだけで遠い目にさせられる諸作品に、悉く辻氏が脚本で関わられたのだ。

その御本人が今、目の前にいる、というのは非常に不思議な気持ちがした。なんというか、歴史上の人物が目の前に現れて話しされているような。だが、氏が歴史上の人物などでは決してないのは、今なお現役で「名探偵コナン」の脚本を書かれたり、あるいは今でも深夜放送のビテレアニメをチェックされたり、マンガ誌を毎週欠かさず読んでおられるという驚愕の事実。

「この御老体は実にお若い!」と心底恐れ入ったね。なんちゅう飽くなき好奇心!で、記念館でのトークイベントやから、話は当然手塚先生との出会いや仕事を共にされた時のエピソード、そして今、企画展で「日本SF作家クラブ」をやっている関係もあって、手塚原作で辻氏が脚本にタッチされた本格SFモノ「ふしぎな少年」(NHK)の逸話に及んでいった。

日本SF作家クラブと手塚治虫

私は、「ピロンの秘密」「ごめんねママ」もそうやけど、もはや再放送で観る事は絶望的な、大昔の手塚実写ドラマに非常に興味がある。だから、スタッフとして直接関わられた人から、当時生放送であるがゆえに特撮技術が使えず、時間が止まるシーンで動きを止め続けている俳優たちの足や手がだんだんだんだん微妙に震えてきだす、といったエピソードを聴くのは実に楽しかった。あるいは、化石の卵が落下するのを主人公サブタンが時間を止めてストップさせるシーンでは、卵が宙に浮かんでいるように見せる特撮はこれまた生放送ゆえ無理なので、卵の写真をカメラで大写しさせて、いかにも中空に止まっているように見せた、なんていう苦労話も聞く事ができた。

とにかく、日本アニメの草創期から関わってきた人だけあって、話が尽きない。例えば手塚先生は本当に絵コンテを描くのが異常に早かったそうだ。喫茶店なんかで打ち合わせをしている間にビャビャビャーッと描きあげはったという。次々と話が出てきそうなもんだが、そういう時に限って、時間はアッという間に過ぎ去っていく。

最後に、辻さんの印象的なお言葉を。
「わたしは今でも、心の底から“先生”と呼べるのは手塚先生だけですね」
グッと・・・キターーーーー!!!

(夫の日記より転載)
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