「第56回eよこソーシャルカレッジ」無事終了!
事務局をして下さったeよこ会の皆様に、そして、ご参加の皆様に大変感謝しております。ありがとうございました。

夫の日記よりレポートを転載いたします。

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手塚治虫における東横堀川の電子顕微鏡的考察



どっかで聞いたような某学位論文みたいなタイトルやが、先日、東横堀川水辺再生協議会(略称:eよこ会)主催による「手塚治虫と大阪」と題する講演会を聞きに、谷町四丁目の大阪歴史博物館へ行って来た。

eよこソーシャルカレッジ2

eよこ会は、地域の活性化と文化振興に貢献せんと、講演会以外にも大阪街歩きツアーなど、様々な地域振興活動を地道に行なってらっしゃる団体だ。
そこが今回、大阪生まれの手塚治虫先生にスポットを当てて、手塚治虫ゆかりの地を地道に研究し続けている在野の研究者N.T氏を講師に招聘したワケ。

会場は、大阪歴史博物館2階の会議室。
長机に椅子3つずつで定員30名。小規模な講演会である。
職業柄、「動員」というものを非常に気にしてしまう浦メは、「大丈夫かいな?埋まるんかいな?」と、部外者ながら心配しておった。
しかしその心配は杞憂に終わった。
次から次へと聴衆がやって来る。
しかもその殆どが、本日の講演者のお知り合いにして、浦メもよく見知っている既知の人々ばかり。
「出来レースかコレわ!?」

聞けば事前に申し込みを取ってのクローズドの催しだそうな。納得。

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やがて定刻となり、eよこ会のWさんが高らかに開会の宣言。
冒頭で、緒方洪庵記念財団・川上潤氏から、手塚プロダクション画の「陽だまりの樹」の原画が披露された。除痘館跡の想像図を描いたもので、川上氏より、当時の医療器具などに留意しながら、史実に忠実に描かれたというエピソードや、絵に対する思い入れなどが語られた。現在、この拡大画は今橋三丁目にある緒方ビル1階で見ることができる。

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そして本日の講演者が、PC&プロジェクタを駆使して「手塚治虫と大阪との深い深い縁」について、縦横無尽にトークを展開なすった。

と、こう書くと、講演者一人による独演会の様相だが、実際はさに非ず。
講演者は聴衆を次々と指名し、手塚と大阪の関わりについて、その人の専門分野の視点から語らせたのだ。
これはユニークだ。
なんとなれば、ただ単に一方的に講演を聞いているだけでは、人は寝てしまう。
ところがいきなり当てられて舞台に引っ張り出されて喋らせられるとなると、「もしかして次は俺か?」と思わず緊張してしまう(尤も、最後まで当てられなかった人の中には、「チェッ、当てられたらこれ喋ったろうと思てたのによっ」と軽く地団駄を踏むかもしれん、という逆効果もあるが)。

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しかしながら流石は「手塚な集い」に足を運んで来られただけの事はある。
講演者に指名された紳士たちは、待ってました!とばかりに喋る喋る。
しかもそれが本人さんの専門分野とか、ご自身の体験に基づく薀蓄なもんだから、門外漢の浦メでも非常に興味深く拝聴できた。

eよこソーシャルカレッジ6

特に、手塚先生と同じ修練所で同時期にシゴかれた経験を持つ翁の話は、なんというか戦争経験の語り部からお話を伺うような、或いは民俗学における土地の古老にヒアリングするかのような、「ノンフィクションならではの、物語とは違う面白さ」を堪能させてもらえたぜ。

翁の他にも、講演者の弟君まで引っ張り出され、手塚先生が勤労動員で働かされていた中津の大阪石綿について語ったり、万博マニア氏が指名されて大阪歴史博物館で展示保存されているタイムカプセルについて語ったり・・・と、聴衆を惹きつける効果&指名された人の「喋りたい慾」を満足させる効果の両方が図れる手法であった。

eよこソーシャルカレッジ7

後でこの講演者に話を聞くと、当てた人々とは事前に打ち合わせなどは一切しておらず完全アドリブ、その人となりから、喋るのが好きであろうアノ人とコノ人は絶対参加するだろうという憶測というか勘に基づいて、このシーンではこの人を当てよう、このシーンではあの人を、とオツムの中でシュミレーションしていたという。
で、尚且つそれは、オノレがいい加減な知識でベシャるよりも、その道の専門家に語ってもらう事によって、寒い中を足運んでくださった皆さんに、ご満足頂けるやろう♪という狙いだという。

それを聞いて、浦メは白眼の姫川亜弓と化した。
「恐ろしい子・・・!あたしは今までアナタに勝てたと思ったことなんか、一度だってなくってよ!!ばあや、今日はオレンジペコの気分じゃないの、爽健美茶を頂戴・・・」

或いは長くない前髪をムリからに引っ張り下ろして月影先生と化した。
「この先、この子がどんな講演をやり続けのか、これはホントに楽しみだこと!!オーホホホホホ♪一蓮、わたしは手塚ファンをやめられないわ!!」

とまぁこんな訳で、参加者巻き込み型(いや、巻き込まれ型か?)講演会は恙無く終了。
話の所々に挿入した手塚クイズの成績優秀者へプレゼント贈呈なんかもやったもんだから、時間は押しに押したけどな。


eよこソーシャルカレッジ8(入れ替え)

ま、お客さんたちは通常の、よくあるレジュメ・パンフ以外にも「千成一茶」さん(ここも当然、手塚先生とは深い縁がある“ゆかりの地”である)のご提供による銘菓プラネタリューム饅頭もお土産でお持ち帰り頂いたワケやから、参加料500円の元は十分取って戴けたのではないかな?

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ところでこの日記のワケ判らんタイトル、講演会が始まる前に、ステージに設置されたホワイトボードに浦メが悪戯書きしたものである。
「こいつぁイイぜぇ~♪わかる人はわかってけろ」
と一人悦に入ってると、講演者の両目に見る見るうちに大粒の涙が溜まりだしたため、慌てて「第56回 ソーシャルカレッジ 手塚治虫と大阪」と、本来のタイトルに書き直したのだけど、そのまま残しときゃ良かったな。
人間ブレちゃいかんな。

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※注
日記のタイトルは、手塚治虫が奈良県立医科大で学位を取得した論文「異型精子細胞における膜構造の電子顕微鏡的研究」からきています。これをソラで言えることが夫の自慢なのです。

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