異型ヘケートの魔法構造における電子顕微鏡的チンク
夫の日記より転載。
浦譚・・・いや裏話多めの日記です。


異型ヘケートの魔法構造における電子顕微鏡的チンク



なんのこっちゃ書いてる浦メもワケ分からんタイトルだが・・・
9月21日、久しぶりに宝塚の手塚治虫記念館へ。

前川館長が直々に館内を案内し、手塚治虫の「人と作品」について解説して下さった。
なんで館長が直々に解説するのかというと、実は今日&あと2回、文化センターで手塚治虫について講師入れ替わりの連続講座をやる予定だったんだな。
「やる予定だった」というからには、お察しの通りそいつが頓挫しちまったんだな。
その予定していた講師のひとりが我が嫁はん。
いやもう烈火の如く怒り、コーヒーゼリーはドカ食いするわ、お紅茶を湯呑み茶碗に注いでガブ飲みするわの大騒ぎ。
お蔭で浦メは「おーい母さん、お茶」と所望もできず、戦々恐々。小さくなって暫らく声もかけられなんだ。

で、件の前川館長が、折角申し込んで下さったお客さんに申し訳ないので、都合よければ記念館にお出まし願えれば文化センターでやるハズだった話を館内案内しながらさせて頂きます、というお知らせを、各申込者に入れはったのだ。
あとで聞いたのだが、今日、館長は本来公休日だったそうな。それを申し訳ないから、とわざわざ出てこようってんだ。何人参加するかもわからんのに。
浦メは、館長さんの人柄に感じ入ったね。
前川館長ガイド1

話の内容は、当たり前だが我ら夫婦には基礎ばかりだったけど、館長さんよく勉強してはるな、と感心しちまったぜ。“黒テヅカ”の代表格『MW』まで読んでなさったのには驚いた。お蔭で既知の情報ばかりとはいえ、改めて「おさらい」が出来たよ。

前川館長ガイド2

今、企画展で開催中の「テヅカ&オトメイト」も漸く初めて観たが、まあ凡そ浦メには了解し得ない世界であった。オトメイトってのは、コミケなんぞの同人誌でよくある美少年キャラがウジャウジャと出没するゲームなんだそうだが、最初オトメイトって聞いたときにゃ一体何のオーダーメイドだ?と思っちまったがな。こんな程度やさかい、了解し得ないのも仕方がねえか。

館長によると、今回は記念館と宝塚駅周辺にある幾つかの飲食店にも参加協力してもらったという。どういう事かというと、本企画展を記念しての特別メニューをそれぞれのお店で創作してもらって、企画展を見に来たお客についでに食べにきてもらうという、「地域振興」的なコラボだという。これはユニークだ。

ムラーノカフェ1
ムラーノカフェ2

遅い昼飯を食ったあとで、我ら夫婦とY氏は「ほんならいっちょ立ち寄ってみるか」と、記念館の横断歩道渡ってトイメンにある<ムラーノ・カフェ>を訪れた。このカフェの企画展記念特別メニューは「ヘケートの魔法」と「チンクのいたずら」。決して「ヘケートの阿呆」でも「チンケないたずら」ではない。

このカフェは、昔はNTTの支店だった。入口には注意書きとして、「男性のみはご遠慮を」とあった。なんだなんだ、鉄道各社の女性専用車両の余波がこんな所にも押し寄せたか?
女人禁制ならぬ男子禁制か。大奥か修道院か、はたまた女護ヶ島か?野郎が入れるのは女性同伴のケースだけだそうな。成る程「女の園」だな。

ドアを開けると分厚い深紅のカーテン。そしてその奥にはえらいゴージャスな、キャバレーみてえな空間が広がっておった。中央の大黒柱に据え付けられた巨大なスクリーンには、常時ヅカ歌劇が上映されてる。奥の壁は全面ミラーで、とてつもなく広い空間を演出しておる。天井からは無数のシャンデリア。お客が9割方が女性という点を取っ払えば、ここは京橋グランシャトーのナイトラウンジか!?

取り敢えず端っこの四人掛けテーブル席に腰を下ろしたが、なんだか落ち着かないね。
冥土さんが・・・いやさメイドさんがオーダーを取りに来たんで、浦メは「ヘケートの魔法」を、嫁はんは「チンクのいたずら」と紅茶を、Y氏はヘケとチンの両方を、それぞれオーダーした。

ムラーノカフェ3

ここでまたしても浦メは「“プラスチック王子の度が過ぎたいたずら”とか“ジェラルミン大公の憂鬱”はないんですか?」と聞いてみた。
メイドさんは「ゴメンナサイ、それはないんです♪」とニッコリ微笑んでくれた。
「ヘケートの魔法を飲んで白鳥に化身してしまっても、当店では責任を負いかねます」とメニューに書いてあったので、浦メはなお食い下がり「責任は負わないという事ですが、白鳥だと当然支払い能力は無いワケですよね?それは御目こぼしして下さるんで?」と至極真っ当な質問を投げかけてみた。
メイドさんはウフフフと可愛く微笑むばかりであった。
嫁はんからは「あんた、ややこしい客やと思われるからやめときぃ」と怒られた。

なお、「チンクのいたずら」はハート型のチョコレートケーキにアイスクリームとフランボワーズをあしらったもの。「ヘケートの魔法」はクリームソーダにカラフルな小さいマシュマロを浮かべたドリンク。 マシュマロなんざ先途久しぶりやぜ。相変わらず甘ったるいぜ。

ヘケートの魔法
チンクのいたずら

それにしても・・・むかし電電公社、いま乙女チック&ゴージャス喫茶か・・・。
雰囲気といいデザートといい、こりゃオッサンには居た堪れない店だね。
世の無常を感じながら、アタマん中で琵琶法師の語りを旋回させながら、帰路に就いた。
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