8月4日、5日と上京。なんと約9か月ぶりの上京。
しかし、毎度上京の用事がすべて手塚関連というのもナンなんですが、今回も手塚な二日間でした。
というわけで、夫の日記より転載レポ。

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8月4日(火)。夏休み期間を利用して久々の上京である。
朝日ソノラマでソノシートを大ヒットさせた仕掛人・橋本一郎氏が、少年画報社から『鉄腕アトムの歌が聞こえる~手塚治虫とその時代~』を上梓され、その出版パーテーが江戸は九段下・ホテルグランドパレスで開催されるためだ。
当然、橋本氏はウチの嫁はんのお知り合い。浦メはそれにノコノコついて行ったのだ。

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ソノシート・・・この言葉の響きに得もいわれぬ郷愁を抱くのは、浦メのやうなオーバー40から上の世代であろう。
浦メも「宇宙猿人ゴリ・怪獣列車を阻止せよ」とか「快傑ズバット」「ウルトラマンレオVSカリメロVS魔女っこメグちゃん」「仮面ライダーVSショッカー再生怪人軍団」「強いぞがんばれミラーマン」なんてのを所有している。
尤も残念ながらいずれもソノシート本体のみで、ジャケットというかライナーノーツというか、ソノシートが収まっていた絵本自体は無いもんだから、まんだらけに持って行っても二束三文だが・・・。

それはいいんだが、嫁がドレスコードがどうのこうのとか、スーツかジャケットで行かんかい、とか小うるさく言うもんだから、この「猛暑×酷暑+日差し」なエブリデーにも関わらず、ダークスーツで参加。
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いや暑い暑い。大阪は最高気温が39℃オーバーだったりするのに対して、ビテレのニュースを観る限りでは江戸表は35℃やから少しはマシかいなと思いきや、
「暑いもんは暑い!美味いもんは美味い!(by鶴瓶)」
やがな!!

嫁が実に珍しいことに、予定起床時間よりも早くに起きよったため、なんとパーテー開始の15分ぐらい前にテルホに到着。
なんという奇跡だ!
いつもイヴェント事にあっては、よくて時間ギリギリ、通常は遅刻常習やのに・・・嫁はん大丈夫かいな???暑さで頭がおかしくなってもうたか?

暑いけど忍び難きを忍び、耐え難きを耐えて黄色いアトムネクタイをギュッと締め、23階の会場であるラウンジにGO。
入り口でマンガフリークの駸々堂さんと合流。
赤いシャツに黄色いタイという出で立ちで、浦メは思わず「ルパン三世みたいですね~♪」
まあかく申す浦メもスーツ上下にまたしても黒いグラサンをかけて間久部緑郎を気取ってたんだが・・・。

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受付近くには手塚プロの松谷社長、古徳重役が。
社長は、かりゆしみたいな涼しげなカジュアル姿。古徳重役もノージャケットにノーネクタイの開襟シャツ姿だ。
な~んや、スーツでなくて全然OKやないかい・・・。

受付を済ませて奥へ進むと、マイミクのマッキーさん&ウォレスさんがいらっしゃった。
マッキーさんもカジュアルスタイル、ウォレスさんはバシッとダークスーツにネクタイで決まっておられた。
そのうちに、同じくマイミク・ぬー坊さんやのん気NGさんといったお馴染みの関東手塚ニアン諸兄もやってきた。

定刻となり、発起人である少年画報社社長の開会挨拶→主役・橋本翁の御挨拶→松谷社長の乾杯ノ音頭と進んでパーテースタート。
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浦メはビュッフェスタイルかと思っていたが、テーブル席であった。
この手のパーテーでは当然の流れではあるが、我等は我等で親しいもん同士が集まり、他のテーブルも、恐らく出版関係であろうかそれぞれ心安いメンバー同士で集まって、ワイワイと飲み食い。

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途中、橋本翁がグラス片手に挨拶に来られた。
件の御著書の巻末謝辞に、なぜか嫁の名前が記されていたので「この小動物が、またなにか粗相を致しましたか?」
と、旦那として先に翁に謝ってやった。
翁からは、奥方には色々とお世話になったから芳名を挙げさせて頂いたと、過分の御言葉。
ホンマかいな?

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こういうパーテーゆえ、料理は油系が多い。だからルービーもカンカンと進んだ。
ついにはぬー坊さんが白ワインを始められたので、マッキーさんと浦メも同じく白ワインに。
大東京の夕景を眺めながらワイングラスを傾けてたら、酔った酔った。

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終了予定時刻を20分ほどオーバーして御披楽喜。
我等はそのままテルホのトイメンの、ジョナサンで二次会。
話は去年のファン大会のゲスト人選の裏話から始まって、宮崎駿の手塚批判について、などなど大いに高歌放吟した。
21時近くになって解散。

わしら夫婦は、上京した時の常宿・麹町の東京グリーンパレスに投宿した。
勿論、グリーンパレスに泊まる時の行き付けとしておる近所のセブンイレブンで、お夜食としてカップヌードルを購ったのは言うまでも無い。

それにしても、冒頭にも書いた通り、浦メは直接には橋本翁を存じ上げず、単にワンワンと飼い主である嫁にくっついて来ただけであったが、「ファン大会アフター二次会」の再現みたいなプチ手塚オフ会となり、大いに満足したぜ。
手塚治虫公式サイトの「虫ん坊」の投稿コーナーで『アドルフに告ぐ』ゆかりの地めぐりのレポートを執筆しております。
当初、単発投稿で・・・と思っていたのですが、取材し始めると、神戸の街の歴史文化の魅力と『アドルフに告ぐ』のストーリーの奥の深さにハマってしまいました。
同行した夫や友人たちと『アドルフに告ぐ』の漫画の再現もやっています(笑)。

「アドルフに告ぐ」を片手に有馬温泉へ
http://tezukaosamu.net/jp/mushi/201504/post.html

有馬温泉の乙倉橋 漫画再現1

有馬温泉の石段 漫画再現1

『アドルフに告ぐ』ゆかりの地めぐり<神戸編その1>
http://tezukaosamu.net/jp/mushi/201505/post.html

21萌黄の館テラス 台詞あり
23門邸前 台詞あり

『アドルフに告ぐ』ゆかりの地めぐり<神戸編その2>
http://tezukaosamu.net/jp/mushi/201506/post.html

5諏訪山よりパノラマ写真

『アドルフに告ぐ』ゆかりの地めぐり<神戸編その3>
http://tezukaosamu.net/jp/mushi/201507/post.html

14現在の元町5丁目
ブログの更新、3ヶ月ぶりです(^^;)
最近、ほとんどfacebookとツイッターに移行しています。
久々に夫が手塚日記を書いてくれたので、転載します。


なんとまあ、今年1月の初頭に、大河ドラマ「花燃ゆ」について書いて以来、六か月ぶりの日記や。
今まで何やってた?
はい・・・実は『火の鳥』よろしくムーピーゲームにうつつを抜かしまくっておりやして(苦笑)
気持ち良かったぁ~・・・アホ!

で、6月27(日)、嫁はんと京都芸術劇場春秋座の舞台「アドルフに告ぐ」を観に行った。

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京都造形なんざ、前職の時に上司の命令で納品に行って以来だべ。
白川通まで乗り付けると、いきなり煉瓦張りの、タカラヅカもかくやと思しき大階段が屹立しておった。
蒲田行進曲の「階段落ち」みてえに急な大階段を上がると、そこは京都造形芸術大学附設劇場「春秋座」であった。

おかしいぜ、普通は大学の正門化玄関ぢゃねえのか?
いきなり附設劇場とは、これいかに?
学生用の正門は別にあんのか?
と疑問を抱きつつも入場。
嫁はんがゲットした席は桟敷席であった。なんとなく仏蘭西の王侯貴族気分。
場内は、ほぼ満員御礼。

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劇自体は、原作をウマい具合に180分できっちり料理していた。
あとで嫁はんともダベリあったんだが、3人のアドルフの内、唯一実在の人物・アドルフ=ヒトラーに、割とたっぷり時間を割いていた。
これは良かったね。

物語冒頭をはじめ、要所要所で登場する、アドルフたちの運命を象徴するかの様な「天使」(?)マリアの存在感も良かった。
Uボートで戦時下日本へ向かうカウフマンをマリアの亡霊が悩ませるシーンは特に印象深かったぜ。

あとは、大ラスのカミルとカウフマンの決着までしっかり描かれていた事も、「ほお、そこまで描くか」と感心した。

尤も嫁はん曰く、「原作でもナゼ平和主義者のカミルがラストでは平気でアラブ人を殺戮する軍人になってしまったのかが判然とせず、それだけが不満。」
それは浦メも全く同意見なのだが、それはそれとして、ヒトラーをしっかり描写し、中東問題も取り上げた姿勢に、浦メは拍手だ。
なんとなれば、一朝有事にあってはまず間違いなく前線に立つ事のない優秀な政治屋センセー方によって、なにやらキナ臭い方向に我が国が誤誘導されてやせんか?と極めて不安な昨今にあって、今回の「アドルフに告ぐ」は当節時宜を得た演劇であったからよ。

最後にまたひとつだけ文句を言わせてもらうならば、客演の鶴見辰吾を、カーテンコールでももうちょっとリスペクトしても良かったんぢゃねえかな?
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3月6日(金)の朝日新聞夕刊で、ナカノシマ大学2月講座「街から読み解く手塚治虫」のことを紹介いただきました。
執筆は、京都国際マンガミュージアムの雑賀忠宏さん。
「大阪の役割」再評価進む
として、マンガ史の中で大阪が担ってきた役割について語っておられ、中野晴行氏の著作についても触れられています。

朝日新聞20150306ナカノシマ大学紹介記事
 
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2月11日、ナカノシマ大学2月講座「街から読み解く手塚治虫」を開催いたしました。会場は、手塚先生が少年時代通い詰めたプラネタリウム「カール・ツァイスⅡ型」が展示保存されている大阪市立科学館。約100名の方にご参加いただき、大盛況、充実の2時間でした。1月31日にNHK・Eテレで手塚治虫特番の放送、2月9日の命日。そして迎えた2月11日のイベントは期せずしてタイムリーな企画となりました。

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右から登壇者の加藤賢一さん(前・大阪市立科学館館長)、筆者・田浦紀子、長﨑励朗さん(京都文教大学専任講師)

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実はこの企画のために、私はほとんど一年がかりの取材と準備と調整をしてきました。まず、一番に協力をお願いしたのが、私の長年の活動の理解者である加藤賢一先生。加藤先生は、旧電館時代より約40年間、科学館に勤務され、1987年の手塚治虫先生の講演会企画に携わられました。2014年3月で大阪市を退職し、岡山理科大学に移籍されるとのことだったので、退職直前に押しかけ取材。この時に加藤先生から聞いたのが1985年に放送されたテレビ番組「11PM」の存在でした。

「11PM(イレブンPM)手塚治虫NANIWAグラフィティ」(1985年3月21日読売テレビ放送)。宝塚や大阪の想い出の地を手塚先生自ら案内するという企画。この番組で訪れた中のひとつが四ツ橋の電気科学館です。この番組はその後の手塚先生と科学館との再交流のきっかけとなりました。番組の録画テープを手塚プロの森晴路さんが保管されていたことにより、約30年ぶりに科学館で上映に漕ぎ着けることができました。森さんは、当日も埼玉から大阪までお越し下さいました。

次に私が協力をお願いしたのが、京阪電鉄のフリーマガジン「月刊島民」を発行している編集集団140Bの大迫力さん。「手塚治虫にまつわる自分の目標の実現のために力を貸して下さい」と。大迫さんとの出会いがきっかけで、「月刊島民」2014年7月号の特集「手塚治虫が歩いた道。」計8ページを執筆。まわりの反響も大きな1冊となりました。

「この特集記事をリアルなイベントでやりたい」という私の思いが、半年後に実現することに。繋がるべくして繋がった様々な人との出会いが、今回のナカノシマ大学2月講座となった次第です。裏方で働いて下さった科学館の嘉数さんや大迫さんに叱咤されながら、企画を一歩一歩前に進めていきました。自分一人ではできないことが、信頼できるまわりの人の力を借りることによって、このように実現できるものかと感動。

今回のお土産の銘菓プラネタリュームを製造している、千成一茶の大原一憲さんと加藤賢一先生は、約30年ぶりの再会でした。1985年~1987の手塚先生と電館との再交流の時期、ちょうど電気科学館のスタッフだったのが、このお二人。さらに、科学館特製クリアファイルの電館時代のツァイスⅡ型プラネタリウムの写真が、加藤先生が撮ったものだと判りびっくり。

「大阪・科学・手塚」を切り口に、様々な物語と人との出会いが繋がり、思いが結実した一日となりました。

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社会学の観点から手塚治虫について語る長﨑励朗さん。
「手塚治虫がプロデューサーとしての能力を持ち続けたのはなぜか」
「それは40年間の漫画家生活で常に“一番でいたい”と思いを持ち続けたからではないか」と対談しました。

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「月刊島民」の編集者でイベント全体の運営をして下さった大迫力さん。

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終了後は、大阪市立科学館主任学芸員の嘉数次人さんによるプラネタリウム「ツァイスⅡ型」の案内。

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加藤賢一先生と千成一茶の大原さん親子。

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加藤賢一先生と一年ぶりの再会。プラネタリウム「ツァイスⅡ型」の前で。

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「マアチャンの日記帳」を生んだ大阪毎日新聞社跡の玄関モニュメント前にて。
手塚プロの森晴路さんを囲みマンガ学会メンバーと。

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ナカノシマ大学2月講座のお土産。
手塚号と科学館号の「月刊島民」、銘菓プラネタリューム、電館時代のツァイスⅡ型プラネタリウムの科学館特製クリアファイル。
NHK Eテレの大型大型企画【戦後史証言プロジェクト】で手塚治虫が取り上げられます。
日本人は何をめざしてきたか
第8回 手塚治虫
Eテレ2015年1月31日(土)午後11時~翌0時30分
手塚先生の命日「治虫忌」にちなんだイベントを行います。
詳細は2015年1月1日発行号の「月刊島民」P.11に掲載されていますので、京阪電鉄主要駅でGETしてくださいね。


ナカノシマ大学2月講座 「街から読み解く手塚治虫」
開催日 2015年2月11日(祝・水)
時間2:00PM〜4:00PM頃(開場1:30PM〜)
会場 大阪市立科学館 研修室
講師 加藤賢一、田浦紀子、長﨑励朗
受講料 2,200円(お土産付き)
定員 80名
主催 ナカノシマ大学事務局 大阪市立科学館

街から読み解く手塚治虫

作品にも頻出する大阪の街と手塚治虫の関係を、さまざまな人々の証言によって紹介。
科学館所蔵のお宝公開&手塚ゆかりのお土産も!


講師/加藤賢一(前大阪市立科学館館長)
    田浦紀子(手塚治虫研究家)
    長﨑励朗(京都文教大学専任講師)

 「マンガの神様」と呼ばれた手塚治虫は、大阪にとてもゆかりの深い人物だった。幼少期から家族で何度も中之島に足を運び、マンガ家になる前は大阪大学付属医学専門部に通っていた。また、手塚作品を細かく見ていくと、大阪のさまざまなスポットが描かれていることがわかってくる。
 そんな手塚の足跡や作品との関連性をライフワークとして研究しているのが、2014年7月号でも登場してくださった田浦紀子さん。今回は田浦さんの研究成果である「虫マップ」を軸にしながら、さまざまな人たちの証言によって、手塚と大阪の街の結びつきを読み解いていく。
 会場となるのは、少年時代の手塚が魅了されたプラネタリウム「カール・ツァイスⅡ型」を保存・展示する大阪市立科学館。直筆サインが入った記念色紙など、所蔵品も特別公開してもらう。さらに、手塚ゆかりのお土産も用意。手塚にまつわる場所・人・ものによる濃密な時間をどうぞお楽しみに。

スペシャル1 アジア初のプラネタリウムを見よ。
 手塚をはじめ、多くの人を魅了したプラネタリウムの実物が、今も科学館に展示されている。ドイツのカールツァイス社が技術の枠を結集して造った名機を、学芸員の方の解説でご紹介。

スペシャル2 「物語」のあるお土産付き!
クリアファイルプラネタリューム
 今回のお土産は2つ。手塚が愛したプラネタリウムの写真がデザインされた大阪市立科学館特製のクリアファイル。また、そのプラネタリウムが由来となったお菓子「プラネタリューム」も一緒にどうぞ。

加藤賢一
加藤賢一さん
前大阪市立科学館館長。前身施設の電気科学館勤務時代に、テレビ番組の取材で手塚と科学館の関わりを知り、手塚を招いた講演会に携わる。

田浦紀子
田浦紀子さん
ゆかりの地を記した研究誌「虫マップ」を発表。各種媒体への執筆やイベントなどを主宰。

長﨑励朗
長﨑励朗さん
専門は社会学で、「教養」「都市と自然」など独自のキーワードによって作品を解釈する。小学校時代に読んだ『火の鳥』からの手塚ファンである。
「東京グラフィティ」1月号(12/23発売号)
『ファンが選ぶ作家監督作品ランキング』手塚治虫作品ランキングで
「陽だまりの樹」のレビューを執筆させていただきました。
よかったら是非ご覧ください。
このページの執筆者、ほとんどが知人友人です(笑)。

異型ヘケートの魔法構造における電子顕微鏡的チンク
夫の日記より転載。
浦譚・・・いや裏話多めの日記です。


異型ヘケートの魔法構造における電子顕微鏡的チンク



なんのこっちゃ書いてる浦メもワケ分からんタイトルだが・・・
9月21日、久しぶりに宝塚の手塚治虫記念館へ。

前川館長が直々に館内を案内し、手塚治虫の「人と作品」について解説して下さった。
なんで館長が直々に解説するのかというと、実は今日&あと2回、文化センターで手塚治虫について講師入れ替わりの連続講座をやる予定だったんだな。
「やる予定だった」というからには、お察しの通りそいつが頓挫しちまったんだな。
その予定していた講師のひとりが我が嫁はん。
いやもう烈火の如く怒り、コーヒーゼリーはドカ食いするわ、お紅茶を湯呑み茶碗に注いでガブ飲みするわの大騒ぎ。
お蔭で浦メは「おーい母さん、お茶」と所望もできず、戦々恐々。小さくなって暫らく声もかけられなんだ。

で、件の前川館長が、折角申し込んで下さったお客さんに申し訳ないので、都合よければ記念館にお出まし願えれば文化センターでやるハズだった話を館内案内しながらさせて頂きます、というお知らせを、各申込者に入れはったのだ。
あとで聞いたのだが、今日、館長は本来公休日だったそうな。それを申し訳ないから、とわざわざ出てこようってんだ。何人参加するかもわからんのに。
浦メは、館長さんの人柄に感じ入ったね。
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話の内容は、当たり前だが我ら夫婦には基礎ばかりだったけど、館長さんよく勉強してはるな、と感心しちまったぜ。“黒テヅカ”の代表格『MW』まで読んでなさったのには驚いた。お蔭で既知の情報ばかりとはいえ、改めて「おさらい」が出来たよ。

前川館長ガイド2

今、企画展で開催中の「テヅカ&オトメイト」も漸く初めて観たが、まあ凡そ浦メには了解し得ない世界であった。オトメイトってのは、コミケなんぞの同人誌でよくある美少年キャラがウジャウジャと出没するゲームなんだそうだが、最初オトメイトって聞いたときにゃ一体何のオーダーメイドだ?と思っちまったがな。こんな程度やさかい、了解し得ないのも仕方がねえか。

館長によると、今回は記念館と宝塚駅周辺にある幾つかの飲食店にも参加協力してもらったという。どういう事かというと、本企画展を記念しての特別メニューをそれぞれのお店で創作してもらって、企画展を見に来たお客についでに食べにきてもらうという、「地域振興」的なコラボだという。これはユニークだ。

ムラーノカフェ1
ムラーノカフェ2

遅い昼飯を食ったあとで、我ら夫婦とY氏は「ほんならいっちょ立ち寄ってみるか」と、記念館の横断歩道渡ってトイメンにある<ムラーノ・カフェ>を訪れた。このカフェの企画展記念特別メニューは「ヘケートの魔法」と「チンクのいたずら」。決して「ヘケートの阿呆」でも「チンケないたずら」ではない。

このカフェは、昔はNTTの支店だった。入口には注意書きとして、「男性のみはご遠慮を」とあった。なんだなんだ、鉄道各社の女性専用車両の余波がこんな所にも押し寄せたか?
女人禁制ならぬ男子禁制か。大奥か修道院か、はたまた女護ヶ島か?野郎が入れるのは女性同伴のケースだけだそうな。成る程「女の園」だな。

ドアを開けると分厚い深紅のカーテン。そしてその奥にはえらいゴージャスな、キャバレーみてえな空間が広がっておった。中央の大黒柱に据え付けられた巨大なスクリーンには、常時ヅカ歌劇が上映されてる。奥の壁は全面ミラーで、とてつもなく広い空間を演出しておる。天井からは無数のシャンデリア。お客が9割方が女性という点を取っ払えば、ここは京橋グランシャトーのナイトラウンジか!?

取り敢えず端っこの四人掛けテーブル席に腰を下ろしたが、なんだか落ち着かないね。
冥土さんが・・・いやさメイドさんがオーダーを取りに来たんで、浦メは「ヘケートの魔法」を、嫁はんは「チンクのいたずら」と紅茶を、Y氏はヘケとチンの両方を、それぞれオーダーした。

ムラーノカフェ3

ここでまたしても浦メは「“プラスチック王子の度が過ぎたいたずら”とか“ジェラルミン大公の憂鬱”はないんですか?」と聞いてみた。
メイドさんは「ゴメンナサイ、それはないんです♪」とニッコリ微笑んでくれた。
「ヘケートの魔法を飲んで白鳥に化身してしまっても、当店では責任を負いかねます」とメニューに書いてあったので、浦メはなお食い下がり「責任は負わないという事ですが、白鳥だと当然支払い能力は無いワケですよね?それは御目こぼしして下さるんで?」と至極真っ当な質問を投げかけてみた。
メイドさんはウフフフと可愛く微笑むばかりであった。
嫁はんからは「あんた、ややこしい客やと思われるからやめときぃ」と怒られた。

なお、「チンクのいたずら」はハート型のチョコレートケーキにアイスクリームとフランボワーズをあしらったもの。「ヘケートの魔法」はクリームソーダにカラフルな小さいマシュマロを浮かべたドリンク。 マシュマロなんざ先途久しぶりやぜ。相変わらず甘ったるいぜ。

ヘケートの魔法
チンクのいたずら

それにしても・・・むかし電電公社、いま乙女チック&ゴージャス喫茶か・・・。
雰囲気といいデザートといい、こりゃオッサンには居た堪れない店だね。
世の無常を感じながら、アタマん中で琵琶法師の語りを旋回させながら、帰路に就いた。
手塚治虫ゆかりの地特集の、『月刊島民』vol.72が、WEB掲載されました。

■月刊島民公式サイト
http://nakanoshima-univ.com/pdf/tomin_vol72.pdf

月刊島民7月号 P2(小)

編集・発行/月刊島民プレス(編集集団140B)
企画・執筆/田浦紀子
協力/手塚プロダクション 

●大阪市立科学館…カール・ツァイスⅡ型プラネタリウム…『漫画天文学』(P2-3)
●適塾、除痘館記念資料室…『陽だまりの樹』(P4)
●梅田吸気塔…『ブラック・ジャック』(P5)
●旧阪大病院…『アドルフに告ぐ』(P5)
●「マンガの神様」の足跡。(P6-7)
●宝塚から中之島へ、街から読み解く手塚治虫。(P8-9)

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▲写真は、社会学者の長﨑励朗さんと田浦紀子対談後に、朝日会館の後継施設であるフェスティバルホールで撮影。

※掲載誌(紙媒体)のバックナンバー入手の問い合わせについては発行元の月刊島民プレス(編集集団140B)の事務所まで。

※また、田浦が個人でも対応いたします。

●タイトル:「月刊島民」7月号希望●お名前●発送先のご住所●お電話番号●希望冊数をお書き添えの上、メールでご連絡ください。
メールはこちらまで▼
kindaikenchiku★gmail.com
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